事前にチェックしないと、今まで使っていたサービスが利用できなくなったり、料金が割高になったりするので注意が必要です。見落としがちなポイントも含めて解説しているので、乗り換えを検討している人は参考にしてみてください。 しかし、20GB大容量プランで比較すると、LINEMOのほうが2000円近く安い料金で利用できます。データ使用量が頻繁に10GBを超える人は、LINEMOへの乗り換えを検討する余地があるでしょう。 仮に20GBを使い切ってしまっても1Mbpsの速度で通信できるので、データ使用量の変動が大きい人にもおすすめです。 違いがあるのは、データ容量の繰り越し/シェアサービスです。OCNモバイルONEでは、当月に余ったデータ容量を翌月末まで繰り越せるため、データ量を余すことなく使えて、速度にかかる頻度も減らせました。LINEMOには、こういった繰り越しサービスは用意されていません。 支払い方法にも違いがあります。OCNモバイルONEはクレジットカードのみですが、LINEMOは他に口座振替も利用できます。口座振替に切り替えたい人にとっては嬉しいポイントでしょう。 そのため、大勢の人が一斉にスマホを利用する時間帯(昼や夕方)や、都市部や駅の構内など人が多く集まる場所では通信速度の低下が起こることがあるのです。 帯域幅に余裕があるので、ユーザーが増える時間帯や場所でも速度の低下が起こりにくくなります。1車線を10人が通るよりも、2車線で5人ずつ通るほうが到着が速くなるのと同じようなイメージです。 さらに、OCNモバイルONEでは20GB・30GBコースは廃止されてしまったので、大容量プランへの変更はできません。データ使用量が10GBを超過することが多いなら、LINEMOへの乗り換えをおすすめします。 その点、LINEMOのスマホプランなら、20GBを使い切っても送受信時最大1Mbpsで通信できます。1Mbpsは、200kbpsの約5倍の速度です。検索やSNSの閲覧はもちろん、動画の視聴でもさほどストレスなくおこなえるでしょう。 LINEのトーク送受信、音声・ビデオ通話など対象サービスは、どれだけ使ってもデータ通信量を消費しません。規定のデータ量超過後も、LINEだけは高速通信のまま使い続けられるというわけです。 もちろん、トークや通話では相手もデータ容量を消費するので配慮は必要ですが、よく連絡する家族や恋人と一緒に加入すれば、よりデータ量の節約が見込めるでしょう。 また、LINEスタンプ使い放題のサブスク「LINEスタンププレミアム」の加入者には、毎月LINEポイント240Pを付与するという嬉しい特典も。月額料金がちょうど月額240円のベーシックコースなら、実質無料で使えます。 一方、OCNモバイルONEは0.5GB〜30GBまで6種類のプランが提供されています。過不足なく適切な容量を選択できるので、無駄にコストがかかってしまうこともありません。 自宅やオフィスなどでは、Wi-Fiに接続するためにあまりデータ通信量を消費しないという人も多いはず。自身のデータ通信量を確認したうえで、乗り換えを検討するのがいいでしょう。 OCNモバイルONは月額1430円で国内通話が時間無制限でかけ放題。対してLINEMOの時間無制限かけ放題アプションは月額1650円なので、OCNモバイルONEのほうが220円安く利用できます。 またOCNモバイルONEでは、かけ放題プランを適用させるのに専用アプリ「OCNモバイル」を使う必要がありますが、LINEMOならどの電話アプリを使ってもかけ放題が適用されます。通話機能の使い勝手の良さで選ぶなら、LINEMOのほうがおすすめです。 LINEMOには、こうしたデータ繰り越し機能やデータシェア機能はありません。 毎月のデータ消費量にムラがある人にとっては、繰り越しやシェアでデータ量を余すことなく使えるOCNモバイルONEのほうが使いやすいかもしれません。 一方、LINEMOはSIM(eSIM・SIMカード)のみを販売しており、端末をセットで購入することができません。そのため乗り換えの際は、手持ちの端末がLINEMOで動作確認ができているかどうかが、非常に重要なポイントとなってきます。 自分のスマホがLINEMOで利用できるか、必ず事前に公式サイトの動作確認端末でチェックしてください。 というのも、通信会社はそれぞれに異なる周波数が国から割り当てられています。キャリアモデルのAndroidスマホは、そのキャリアの周波数にぴったり対応した仕様になっているので、他キャリア回線の周波数を掴めない可能性があるのです。まったく使えないことはないかもしれませんが、周波数の関係で繋がりづらくなるリスクがあります。 ドコモとauが販売するAndroidスマホは、現時点ではLINEMOで動作確認済みのものはありません。ドコモ・auで購入したAndroidスマホは、ひとまず避けるのが無難でしょう。