スマホ決済サービスのLINE Pay(ラインペイ)では、加盟店でのコード決済や友達への送金などに加えて、「請求書支払い」という機能が利用できます。 電気・ガス・水道をはじめとした公共料金や税金などの請求書(払込票)が手元にあれば、スマホでバーコードを読み取るだけで納付完了。銀行やコンビニへ行く手間がないうえに、LINE Payボーナスの還元も受けられます。原則、手数料も無料です。 本記事では、公共料金や税金などをLINE Payの請求書支払いを利用して納付する方法はもちろん、支払いに適用できるクーポンなどについても解説します。

LINE Pay(ラインペイ)請求書支払いとは?

LINE Payの請求書支払いは、電気・ガス・水道などの公共料金や通販などの請求書に記載されているバーコードをLINE Payのコードリーダーで読み込むことで、その場でLINE Pay残高から支払えるサービスです。 請求書が届いているけれど、コンビニや銀行などに出向く時間がないとか、支払うための現金を引き出してくる手間が面倒といった場合に便利です。これまでコンビニ・銀行などからの現金払いや口座・クレジットカードの引き落としのみに対応していたものを、スマホ1つで済ませられるのは大きな利点といえるでしょう。

LINE Payによれば、最も決済されているのは自治体の請求書の52.9%で、次いで電気料金21.5%、民間企業の請求書15.2%となっています。自治体の決済には公共料金(電気・ガス・水道)以外の公金も含まれることから、多くなっていると考えられます。

LINE Pay請求書支払いに対応している公共料金・税金・サービス

LINE Payでは、電気・ガス・水道などの公共料金をはじめ、自治体による公金(税金や介護保険料、公営住宅料、保育料等の各種料金)、民間企業による物販・サービスの通信販売、後払いサービスの請求書などの支払いがおこなえます。 2019年11月15日現在、対応団体数は1000団体(公共料金120団体以上、公金100団体以上)を超えています。利用可能な請求書は下記の通りです。

LINE Pay請求書払いは手数料なし、0.5〜2%の還元が受けられる

LINE Payには「マイカラープログラム」があります。これは、LINEサービスの利用度合いによって4つのランクに分かれており、それぞれのランクに応じた料率(還元率0.5%/0.8%/1%/2%)のLINEポイントが還元されるという仕組みです。 店舗での決済だけでなく、請求書支払いでもこのマイカラーに応じた還元を受けられるので、コンビニや銀行などで納付するときよりもおトクです。原則、手数料無料で使えますが、請求書に手数料はお客さま負担と記載がある場合には手数料がかかります。 ただし、自動車税や住民税、個人事業税など税金の支払いは、ポイント還元の対象外なので注意が必要です。また、LINE Pay請求書支払いでは紙の領収書が発行されないため、必要に応じて、決済後に料金の請求元に連絡して領収書を発行してもらわなければなりません。

LINE Pay請求書支払いに使えるクーポン

LINE Pay請求書払いには、支払額が割引になるクーポンが存在します。2019年5月に配布されたクーポンは、電気・ガス・水道などの公共料金やその他支払いが500円割引になるという内容。このときは保険料や税金は対象外でしたが、金額が500円とあって非常におトク感のあるクーポンとして話題になりました。 これまで、配布実績はこの1回だけとみられますが、不定期に登場するので機会を見逃さないようにしたいもの。リアルタイムの情報は、LINE Pay公式アカウントや、下記記事などをチェックしてください。

LINE Pay請求書支払いで公共料金・税金等を納付する方法

実際にLINE Pay請求書支払いを利用して、公共料金を支払う手順を紹介します。今回は、東京電力エナジーパートナーの請求書を使用してみました。

1支払額に応じてLINE Pay残高を事前チャージする

LINE Pay残高が請求書の支払額に満たない場合には、事前にチャージする必要があります。LINE Payの残高チャージは、銀行口座やセブン銀行ATM、コンビニや一部店舗での現金チャージなど5つの方法が用意されています。詳しくは、下記記事を参考にしてください。

2請求書支払いメニューを開く

LINEアプリの「ウォレット」タブから「LINE Pay」のメイン画面を開きます。 [請求書支払い]を選択すると、請求書支払い方法の利用ステップや注意事項が表示されるので、内容を確認して[次へ]をタップします。

3リーダーで請求書のバーコードを読み取る

バーコードリーダーが表示されるので、請求書を用意し、バーコードをスキャンします。

読み取った情報が表示されるので、内容を確認のうえ[お支払い]をタップして進みます。最後にもう一度内容をチェックし、[〇〇円(3,126円)を支払う]をタップしてください。

4LINE Payのパスワードで認証して決済

LINE Pay専用パスワードを入力します。Face IDや指紋認証などを適用している場合はその認証画面が表示されます。 それぞれ認証を済ませれば、決済(納付)が完了します。

5通知が届きLINE Payボーナスも付与される

決済が完了すると「LINEウォレット」アカウントからLINEの通知が届き、支払った金額や付与される(予定)ボーナスの確認ができます。 LINE Pay残高を確認すると、獲得したLINE PayボーナスがLINE Pay残高に合算されて表示されていました。

また、LINE Pay画面の「決済履歴」「残高履歴」からも支払金額と付与ボーナスの確認ができます。今回は、16円相当のLINE Payボーナスが付与されました。

まとめ

LINE Pay残高があり、手元に請求書を用意した状態で支払いをしてみると、1分とかからず簡単に支払いが完了しました。 公共料金や税金はほぼ毎月支払うものなので、支払いをLINE Payに一元化してしまえば、それなりの還元が受けられるでしょう。とくに店舗での支払いなど日常的にLINE Payを利用している人、毎月銀行やコンビニなどで請求書の支払いをしている人は活用したい機能です。 構成・文:吉成早紀 編集:アプリオ編集部