メアド・パス登録は6割、残り4割のユーザーがアカウントを引き継げないおそれ
LINEによれば、アカウントの引き継ぎが発生する理由は「スマホの買い替え」と「スマホが突然不慮の事故に遭った」が半分ずつだといいます(LINEへの問い合わせ状況に基づく)。この点、アカウントの引き継ぎには、原則としてメールアドレスとパスワードを登録する必要があります。しかし、LINEが実施したインターネット調査によると、メールアドレスを登録していると回答したユーザーは60%、パスワードを設定していると回答したユーザーは58%に留まっているとのこと。つまり、4割近くのユーザーがアカウントの引き継ぎに関する対策を怠っているか、対策しているか分からないという計算になります。
友だちとの関係性・思い出は引き継ぐニーズは強い
その一方、同調査でLINEで引き継ぎたいものを尋ねたところ、以下のグラフのように「友だちリスト(88%)」「トーク履歴(72%)」「参加しているグループ情報(65%)」が上位となる結果になっています。
また、「LINEの引き継ぎが失敗して突然LINEが使えなくなったら困ることは何か」を自由回答形式で聞いたところ、「友だちと連絡がとれなくなること」の回答が全体の9割を占め、次点に待ち合わせや写真、重要な連絡事項を含む「トーク履歴を見れなくなること」が多くなったといいます。
さらに、友だちの電話番号を「ほとんど知らない(57%)」「全く知らない(11%)」と回答したユーザーは合計68%。LINEでしか繋がっていない友だちの割合は全体の「5~7割(23%)」「8~9割(21%)」「全員(3%)」と答えたユーザーは合計47%にも上ります。LINEが重要な連絡手段であることが伺えます。 これらのことから、LINEユーザーのあいだでは友だちとの関係性や思い出などを引き継ぎたいというニーズが強いと言えるでしょう。そこで今回、アカウント引き継ぎ方法の見直しと啓発プロジェクトの開始に至ったというわけです。 なおLINEでは、アカウント引き継ぎ方法の変更時期について決定次第、改めて案内するとしています。
調査方法:LINE公式アカウント「LINEチーム」 Research Platformを利用した、スマートフォンによるモバイルアンケート 調査対象:LINEユーザー男女 最終有効回答数:837サンプル 調査期間:2018年8月30日~9月2日