Googleは、Android版Gmailアプリにおいて、メール風の広告配信をスタートさせたようだ。Android Worldが4日、伝えている。 今年7月からWeb版Gmailでも受信トレイにメール風の広告配信が行われているが、それと同様の試みとなる。

Googleは、Webサイト運営者に対してはコンテンツと誤認するようなAdsense広告の配置を禁止している。しかし、このメール風広告は、アイコン表示やスター表示などが通常のメールと似通っているため、ユーザにとっては広告メッセージではないように受け取られかねない。紛らわしいと感じるユーザも出てきそうだが、Googleの検索結果ページ上部に表示される検索連動型広告のように通常メールとは背景色で区別してあるため、Googleとしては合格ラインということだろう。 もっとも、この広告表示方法は今のところ悪いユーザ体験をもたらすものではない。なぜなら、プロモーションタブを有効にしてあれば、広告はそこに配信されるからだ。プロモーションタブをチェックするユーザ向けに広告を表示する配信方法は、広告出稿側にとってもユーザ側にとっても合理的だ。 スマホ・タブレットでGmailを利用するユーザが増加する一方であろう現在まで、アプリ上に広告が存在しなかったことがむしろ驚きだったのかもしれない。