そのリリース記事の日本語訳がこちら。気になるのが「Firefox は Android の標準ブラウザよりも最大 3 倍も高速です」という部分。これが本当なら、Androidのブラウザでは圧倒的に最速ということになる(参考記事)。  そこで、この記事は本当なのかを確かめるため、Firefox 4の速度を検証してみた。

検証方法

 今回は、Android2.2の標準ブラウザとFirefox 4(正式版)について、2つのテストを実施した。なお、参考値として、ベータ版のFirefoxとDolphin Browser HDについても同様のテストを行い、記載している。  まずWebページの読込速度の測定を行った。3G接続で5回実施し、うち中間の3つの値の平均値を算出する。なお、異常値が出た場合は無視し、再テストしている。測定は、Google検索のページを使用し、以下の2つ状態から読み込みが完了するまでの時間を手動で計測した。検証端末は、Xperia(Android 2.1-update1)を用いている。 Cold Startテスト:キャッシュ・Cookie全てをクリアした状態Warm Startテスト:全クリア状態から、同サイトにのみあらかじめアクセスした状態から再読込  次に、JavaScript処理速度に関する測定を行った。Wi-Fi接続環境下で5回実施し、うち中間の3つの値の平均値を算出する。なお、異常値が出た場合は無視し、再テストしている。JavaScript処理のベンチマークとして「SunSpider JavaScript Benchmark 0.9.1」を利用して、その処理速度を比較した。検証端末は、Galaxy Tab(Android 2.2)を用いている。

速過ぎるFirefox

検証結果1

 まず、Webページの読込速度についての結果が上のグラフだ。  驚いたことに、Cold状態からの読込では、本当に標準ブラウザの3倍近い速度を記録した。最速クラスのブラウザであるDolphin Browser HDと比較しても圧倒的に速い。  Warm状態では、標準ブラウザの2倍強の速さを記録した。こちらでは、Dolphin Browser HDよりやや劣ったものの、手動計測であることを考慮すれば、ほぼ誤差の範囲と言って差し支えなく、速いことに違いは無い。

検証結果2

 SunSpiderによるJavaScriptの処理速度のスコアでも、Firefoxの速さが目立った。これまでの最速クラスが5,000台の後半に固まっていたのに対し、Firefoxは4,436と圧倒的なスコアを叩き出した。

Appllioメモ

 「最大で標準ブラウザの3倍速い」というFirefox 4の触れ込みは、本当だった。その分、フォント描画、グラデーションのきれいさがイマイチだったりするが、確かに特徴あるブラウザとなっている。また一つ、注目すべきブラウザの登場だ。 アプリデータでダウンロード

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