街の店舗やネットショッピングなど、すっかり生活に浸透したスマホ決済サービス。NTTドコモが提供している「d払い」も代表的なものの一つで、ドコモユーザー以外でもdアカウントを作成すれば利用できます。 本記事では、d払いの特徴をわかりやすく紹介した上で、登録から実際の支払い手順、dポイントを貯めたり使ったりする方法など、d払いのやり方全般について解説します。お得なキャンペーン情報も見逃せません。
ドコモ以外のユーザーも使えるスマホ決済「d払い」とは?
ネットやお店でdポイントをお得に貯められるキャンペーンが常時開催されている d払いは、ドコモが2018年4月から展開しているスマホ決済サービスです。 実店舗で会計をする際に、スマホの画面に表示させたバーコードやQRコードを提示して読み取ってもらう、あるいは店舗側が提示したコードを読み取り、自分で金額を入力して決済処理をすれば、キャッシュレスで支払うことができます。もちろん、ネットショッピングなどオンライン上での支払いにも対応しています。
使えるお店が拡大中、メリットはdポイント還元
d払いで支払った場合の特典として、実店舗での支払い金額200円(税込)につき1ポイント(還元率0.5%)、オンライン利用で100円につき1ポイント(還元率1%)のdポイントが貯まります。
d払いアプリで「モバイルdポイントカード」を提示すれば、d払いとdポイントの両方に対応した店舗で、d払い分のポイントとdポイントカード分のポイントを二重に貯められます。 同様の条件で、d払いの支払い方法にドコモのクレジットカード「dカード」を設定した場合、実店舗・オンラインいずれの利用でもポイント還元率が1%(税込100円につき1ポイント)にアップし、結果的にポイントを「3重取り」することも可能になります。 なおd払いは、NTTドコモの回線を持っていない人でも利用可能です。ソフトバンクやau、楽天、その他の格安SIMを契約しているユーザーでも、dアカウントを作成すればすぐに使えます。
d払いで利用できる支払い方法
d払いで選択できる支払い方法は基本的に「月々の携帯電話料金との合算払い」と「クレジットカード払い」です。ドコモ回線以外の人が支払い方法として登録できるのは、クレジットカードのみとなっています。 貯まった「dポイント」は、1ポイント=1円(税込)として店舗やオンラインストアで利用可能。ポイントをd払いでの支払いに充てることができます。
チャージから予約・注文、投資までアプリひとつで完結
2020年11月のアップデートでデザインが一新されたd払いアプリ。チャージや予約・注文・クーポン、ポイント投資などさまざまな機能がアプリ内に盛り込まれ、オールインワンアプリの様相を呈しています。
ウォレット機能でチャージや送金、dポイントの運用も
これまでミニアプリ内で提供されていた「予約・注文」や「クーポン」がホーム画面でタブ化され、より使いやすくなりました。
左:「JapanTaxi」では、マップ上で場所を指定するだけですぐにタクシーが呼べる右:「吉野家」など、待つ必要のない飲食テイクアウトも 「予約・注文」サービスは、各サービスの会員登録などは不要で、タクシーの配車や飲食店のテイクアウト、モバイルバッテリーのレンタルなどを事前注文・事前決済できる便利な機能です。
ウォレット機能でチャージや送金、dポイントの運用も
左:dポイントはQRコードやURLなどを介して送り合うこともできる右:気軽に始められるdポイント投資 d払いに装備されているウォレット機能では、セブン銀行ATM・コンビニ・銀行口座などからのチャージ、投資体験ができる新サービス「dポイント投資」のほか、ガス・電話・水道など公共料金の支払いがアプリ上でできる「請求書払い」、ドコモ口座からの送出金などが利用できます。 電話番号やdポイントクラブ会員番号を指定してdポイントを送ったり、QRコードをシェアしてポイントを受けとったりすることも可能です。
d払い残高に「チャージ」する機能も用意されています。セブン銀行ATMからQRコードを使って入金、あるいはコンビニの端末で手続きして店頭で入金するなどの方法に対応します。また、ドコモ口座に登録した指定の銀行口座から即時チャージもおこなえます。 ただし2021年4月6日現在、新規登録とチャージの両方ができるのはゆうちょ銀行・大垣共立銀行のみです。一部銀行(みずほ銀行・三井住友銀行・ソニー銀行・西日本シティ銀行・福岡銀行・肥後銀行)ではチャージのみ可能なほか、多くの銀行が新規登録およびチャージのいずれも停止しています。 2020年に起きたドコモ口座の不正利用を受けて、利用できる機能・対応金融機関が制限されている状態です。 ドコモ口座
「ドコモ払い」との違いは?
似たような名称のサービスとして、同じくNTTドコモが提供している「ドコモ払い」がありますが、d払いと混同しないように注意しましょう。
ドコモ払いは、ドコモの端末を契約しているユーザーが、ネットショッピングの代金やオンラインゲームのプレイ代金などを電話料金と合算して支払えるサービスです。コンビニやドラッグストアなどの実店舗では使えません。 電話料金合算払いは、ドコモ回線を持っていて「spモード」または「iモード」を契約していることが条件
お得なキャンペーンも続々開催
d払いを利用する場合は、キャンペーン情報を事前にチェックしておきましょう。
d払いアプリの[キャンペーン]を開くと、現在開催中のキャンペーンが表示されています。各種キャンペーンを適用するには多くの場合、事前エントリーが必要です。
[今すぐエントリー(エントリーはコチラ)]をタップして、dアカウントでログインすればエントリー完了 毎月お得な対象サイトが更新される「毎週おトクなd曜日」キャンペーンなどのほか、さまざまな企業や自治体と連携したキャンペーンが随時開催されています。
d払いの始め方:登録・ログインの方法
d払いを使うための初期登録方法を紹介します。まずは、Google PlayやApp Storeで「d払い」アプリをインストールしてください。 利用登録には「dアカウント」によるログインをおこないます。ドコモユーザーなら、spモードパスワードの入力だけで即座に利用可能になります。 ドコモ以外のユーザーでdアカウントを持っていない場合、dアカウントを発行してログインし、支払い手段としてクレジットカードを登録する必要があります。
1-a. ドコモユーザーの場合のログイン
左:【Wi-Fiオフ】spモードでログイン右:【Wi-Fiオン】セキュリティコードを使用した2段階認証でログイン ドコモユーザーなら、アプリを起動して利用規約を確認・同意した後、dアカウントのIDで簡単にログインできます。ただし、接続方法によって最初の操作方法が若干異なります。
職業や利用目的などを選択し、[次へ]をタップします。 次の画面で「お得な情報をメールで受け取る」にチェックを入れると、ドコモの決済サービス関連の情報を受け取ることができます。不要な場合にはチェックを外し、[次へ]をタップします。
d払いアプリの使い方を確認し、[次へ]をタップ。
利用設定が完了し、携帯電話料金との合算払いでの利用が可能になります。
1-b. ドコモ以外のユーザーの場合(dアカウントを作成)
ドコモユーザー以外がd払いを使うには、「dアカウント」を新規作成する必要があります(すでに持っている場合、dアカウントでログインすればOK)。
まずは下記記事を参考に、dアカウントを発行しましょう。dアカウントはドコモのウェブサイトからだけではなく、「dアカウント設定アプリ」からも作成できます。
2. クレジットカードを登録する
ドコモ回線の契約がない場合、支払い用のクレジットカードの登録をおこないます。なお、ドコモユーザーでも、「dカード」を保有しているなら登録しておくと有利なケースも少なくありません。 d払いで使うクレジットカードは「dカード」がおすすめの理由
1dアカウントでd払いにログインする
作成したdアカウントでログインすると、連絡先携帯電話番号の登録を求められます。 [電話番号登録]をタップしたら、次の画面で携帯電話番号を入力し、[登録する]を押します。
登録した番号宛てにSMSで6桁のワンタイムキーが送信されます。ワンタイムキーを入力し[次へ進む]をタップ。次の画面で[サービスへ戻る]をタップします。
2支払い方法にクレジットカードを設定する
d払いアプリのトップ画面に切り替わります。画面右下の[アカウント]タブのメニューから[お支払い方法]をタップします。
「お支払い方法変更」画面で[+クレジットカードを登録]→[次へ]の順にタップします。
クレジットカード番号・有効期限・セキュリティコード等を入力後、[登録]をタップします。 登録したクレジットカードが表示されているのを確認したら、チェックを入れて[次へ]をタップします。
3本人認証(3Dセキュア)をおこなう
本人認証の画面が表示されるので、セキュリティコードや暗証番号等の本人情報を入力して[次へ]をタップし、認証を完了させます。
d払いが使える店はどこ?
左:VISA認証サービスの例。入力する項目もカード会社によって異なる右:本人認証サービスが正しく設定されていない場合のエラー表示 d払いに利用できるのは「本人認証サービス(3Dセキュア)」に対応しているクレジットカードのみ。各クレジットカード会社ごとに認証画面は異なり、各カード会社のホームページ等であらかじめパスワード等を登録する必要があります。
コンビニなど実店舗での支払い
d払いが使えるお店は、トップ画面に表示されている[つかえるお店]から確認できます。セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマートなど主要なコンビニもほとんど網羅されています。 そのほか、街のお店を現在地やキーワード、エリアやカテゴリから探すことができます。 ※2021年4月時点 d払いが使える街のお店|NTTドコモ
「ファッション・スポーツ」関連の対応サイトは130件以上。特に充実している なお、アマゾンはd払い対応とされていますが、利用条件に注意が必要。ドコモ回線を保有しているspモード/ahamoの契約者が電話料金合算払いのみで利用できるサービスとなっています。 ※2021年4月時点 d払いが使える主なサイト|NTTドコモ
d払いを使って実店舗やオンラインストアで支払う方法
実店舗とネットショッピングに分けて、d払いによる支払い手順をそれぞれ紹介します。
実店舗のレジでd払いを利用する場合
決済方法は店舗によって異なるため、状況に応じて「見せる」「読み取る」のタブで切り替える 店舗でd払いを利用するには、次のような方法があります。Android版d払いアプリでは、リーダーに「かざす」だけのiD決済も利用できます。利用には、別途「iD」アプリからの申し込み・設定が必要です。 ここでは、バーコード決済による「見せる」方法の例を紹介します。
今回はナチュラルローソンでd払いを使ってみました。
あらかじめアプリを起動しておきましょう。
会計の際にレジでd払いを利用することを伝え、バーコード画面を見せれば、バーコードリーダーをかざして読み取ってくれます。 このほか、キャッシュレス決済にのみ対応した「セルフレジ」では、システムによって手順に若干の違いはありますが、商品のバーコードを読み取った後に支払い方法を選択し、d払いアプリのバーコードをスキャンすればOKです。
支払い完了後、レシートには「dバライ」と表示されます。
ネットショッピングでd払いを利用する場合
ネットショッピングでd払いを利用する場合の手順も紹介します。
d払いが利用できるネットショッピングのサイトで、いつも通りに買い物をしましょう。今回は「マツモトキヨシ」で使ってみました。
買い物かごに商品を入れて、初めて利用する際は届け先の住所や電話番号など必要な情報を入力します。 支払い方法を選択する画面が表示されたら、「d払い」を選択します。
注文を確定させると、d払いの支払い手続き画面に移動します。
あとは、dアカウントのパスワードを入力して[ログイン]をタップしてください。
電話料金合算払いの場合
電話料金合算払いを選択している場合は、4桁のspモードパスワードを入力して[承諾して購入する]をタップします。
クレジットカード払いの場合
初回利用時は、d払いで利用しているクレジットカード情報を決済用に登録する必要があります。
[登録済みカードを利用する]をタップすると、画面が切り替わってクレジットカード情報が表示されます。[承諾して購入する]をタップすれば、決済が完了して注文が確定します。
購入履歴を確認する
d払いの購入履歴を確認したいときは、トップ画面の[ご利用履歴]をタップします。
[決済]タブから利用履歴が確認でき、「ご利用明細」の欄で支払い方法を選択すれば、各支払い方法ごとの決済履歴を見ることができます。
[dポイント]のタブでは、利用/獲得の種別ごとにポイント履歴も確認できます。
d払いでdポイントを貯める/使う方法
d払いで支払うと、実店舗なら200円の支払いにつき1ポイント(オンライン支払いなら100円につき1ポイント)のdポイントを貯めることができます。決済が完了した際に、トップ画面の「dポイント残高」が更新されます。
左:dポイントを利用する場合右:dポイントを利用しない場合 貯まったdポイントを支払いに利用したい場合は、バーコードを読み取る前に[ポイント利用]のタブをオンにしておきましょう。
デフォルト設定の場合、保有しているdポイントがすべて支払いに回されますが、一度に利用するポイントの上限を変更することも可能です。 アプリの支払い画面で[利用ポイント]の箇所をタップし、支払いに利用するポイント数を100〜1万ポイントの範囲で指定します。
現在実施中のd払い注目キャンペーン(2021年4月)
現在開催されているおもなキャンペーンを一部紹介します。このほかにも、市内の対象店舗でd払いを利用すると10%〜50%のポイント還元が受けられる自治体独自のキャンペーンや、決済と同時にdポイントカードを提示することでポイント還元が受けられるキャンペーンなどが展開されています。
【ネット】毎週おトクなd曜日キャンペーン
キャンペーンにエントリーして毎週金・土曜日に対象サイトでd払いを利用すると、通常ポイントに加え購入金額の2%分のdポイント(期間・用途限定)が進呈されるキャンペーンです。 ポイントの付与上限は1万ポイントまで。ポイント(期間・用途限定)の進呈時期は購入月の翌月下旬頃。有効期限はポイント進呈日から3カ月間となっています。 毎週おトクなd曜日 毎週金土曜日はdポイントが+2%還元|dポイントがたまる・つかえるd払い