Apple PayでのSuicaの利用はWalletアプリ単体でも可能ですが、JR東日本が提供している「Suica」アプリでなければできないこともあります。iPhoneでSuicaを最大限に活用するためには、Suicaアプリがあればできることを頭に入れておく必要があります。 今回は、iPhoneでSuicaを使うときにSuicaアプリがあれば利用できる機能(Walletアプリだけでは利用できない機能)をざっくりまとめて紹介します。
Suicaアプリがあればできること
Suicaアプリがあれば以下のような便利な機能を利用できます(無記名Suicaの新規発行以外はモバイルSuicaの会員登録が必要)。
1. 無記名のSuicaを新規発行できる(会員登録不要)
無記名のSuica(従来の物理的な無記名式「Suicaカード」に相当)を会員登録不要で新規発行できます。取り込み可能なSuicaカードを持っていない場合でも、デポジットの500円なしでSuicaを作成できます。 【Apple Pay】iPhoneで「Suica」を新規発行する方法
2. My Suica(記名式)/Suica定期券を新規購入できる
無記名のSuicaだけでなく、「My Suica(記名式)」や「Suica定期券」を新規で購入することもできます。更新や区間、種類の変更も可能です。
3. Suicaグリーン券/モバイルSuica特急券を購入できる
JR東日本の普通列車のグリーン券(Suicaグリーン券)や、東北・山形・秋田・北海道・上越・北陸新幹線の乗車に必要な特急券 (モバイルSuica特急券)を購入できます。Suicaグリーン券は、事前料金と同額のモバイルグリーン料金のためお得です。モバイルSuica特急券は、乗車1か月前からの購入が可能です。
4. VISAブランドのクレジットカードでチャージできる
Walletアプリ経由ではVISAブランドのクレジットカードでSuicaにチャージできない仕様になっています(2017年4月)。しかし、Suicaアプリがあれば、アプリに登録したVISAカードからチャージできます。 【Apple Pay】iPhoneでSuicaにチャージする方法
5. Suicaにオートチャージできる
Suicaアプリと「ビューカード」があれば、残高が一定以下になったとき自動でチャージすることができます。
Image:JR東日本 Walletアプリにはオートチャージの設定がないので、使い方によってはマメなチャージが必要です。いちいちチャージするのが面倒なら、JR東日本グループが発行しているビューカードをSuicaアプリに登録すれば、オートチャージを設定できるようになります。Apple Watchに設定したSuicaにもオートチャージ可能です。 なお、オートチャージができる場所は、首都圏、仙台・新潟エリアのSuicaエリアと、首都圏の私鉄・地下鉄のPASMOエリアのみ。その他のエリアではオートチャージできない点は注意してください。オートチャージが発動するタイミングは従来どおり、該当エリアで自動改札機にタッチして入場する時です(改札出場時はオートチャージ不可。新幹線自動改札機やバス車載器などでもオートチャージ不可)。
6. Suicaを払い戻せる
Suicaの払い戻しをおこなうには、Suicaアプリから手続きする必要があります。払い戻しには手数料220円が必要。払い戻し金は、手続き完了のあと2~4週間後に指定した銀行口座へ振り込まれます。
Suicaアプリがあってもできないこと
Suicaアプリがあっても、Apple PayでのSuicaでは利用できない機能も少なくありません。従来のモバイルSuicaで使えた機能のうち、Apple PayでのSuicaだと使えない主な機能は以下のとおりです。
EX-IC(JR東海の指定席予約サービス) 銀行チャージ(銀行口座からの入金) キャリア決済チャージ(携帯電話会社のキャリア決済サービスによる入金) ネット決済(ネットショッピングでの支払い)