人気のAnker(アンカー)からモバイルバッテリーや充電器の新製品が次々に登場しています。2018年の暮れあたりを皮切りにバッテリーの中核機種もモデルチェンジを遂げ、生まれ変わりました。また、充電器もPowerDelivery(PD)対応モデルが続々リリースされています。せっかく買うなら、最新の製品を手に入れて末永く使いたいところです。 本記事では、Ankerでおすすめできる最新のモバイルバッテリーと充電器をまとめつつ、利用シーンなどに応じた選び方を紹介していきます。

モバイルバッテリーは4モデルが登場

最近登場したバッテリーの中で、魅力的な4モデル「PowerCore 10000 PD」「PowerCore 10000 Redux」「PowerCore+ 19000 PD」「PowerCore 20000 Redux」を紹介します。 売れ筋の製品は、10000mAhのコンパクトかつ大容量のモデルです。万人向けのバッテリーが「Redux」シリーズという名称になっています。従来の売れ筋モデルよりも細長くなり、手に握りやすくなりました。カバンやポケットへの収まりも上々です。このシリーズは特別な急速充電などには対応しませんが、価格が手ごろでコンパクトな製品です。

左から「PowerCore+ 19000 PD」「PowerCore 20000 Redux」「PowerCore 10000 PD」「PowerCore 10000 Redux」

上が「PowerCore 20000 Redux」で、2ポートを備える。下は「PowerCore 10000 Redux」

上から「PowerCore 10000PD」「Anker PowerCore 10000 Redux」(3299円)「PowerCore Speed10000 with QuickCharge 3.0」(販売終了)。一番下が従来の主力サイズだ 必要な容量に応じて「PowerCore 10000 Redux」(2999円)と「PowerCore 20000 Redux」(5299円)が選べます。日常的に持ち歩くなら10000mAhで十分。迷ったらこの製品を買えば、まず問題ありません。多くのスマホを2回充電でき、タブレットも1回は充電可能です。 ちょっとした出張や旅行に向くのが20000mAhの大容量モデルで、iPhone XSなら5回以上、iPad Pro(11インチ)を2回充電できます。災害などの際にも持っていると安心ですが、362グラムと少々重いのがネックです。とはいえ、20000mAhのライバル製品と比べれば十分に軽量です。

PDによる急速充電が可能なバッテリー

最近、増えてきているのがPower Delivery(PD)による急速充電です。スマホでも対応機種が増えており、最新のiPhoneやPixelシリーズなどに急速充電ができます。モバイルノートパソコンの新製品はほとんど対応しています。 スマホの場合、18Wの出力があれば十分なので、PD対応バッテリーなら容量で選択してもよいでしょう。おすすめは「PowerCore 10000PD」(4599円)です。デザインは「PowerCore 10000 Redux」とそっくりですが、PDに対応しているために少し大きくなっています。また、価格も1600円ほど高くなります。つまり急速充電へのニーズが低いなら、安価で同じ容量のPowerCore 10000 Reduxがベストバイになります。 パソコンにも対応するのが「PowerCore+ 19000 PD」(1万999円)です。ただし出力は27Wなので、多くのパソコンでは急速充電を望めません。操作しないときに接続しておけば、ゆっくり充電できます。

左が「PowerCore 10000 PD」で、右が「PowerCore 10000 PD」。サイズも若干違う

「PowerCore+ 19000 PD」は高価だが、PD対応の充電器も付いてくる なお、パソコンへの充電は、すべてパソコン側がPDに対応している必要があります。ポートが3つあるので、スマホ2台とパソコンなど多くの機器に充電できるのが魅力です。また、USBハブ機能を備えています。パソコンのUSBポートが少なかったり、USB-Cポートしかなかったりいうときに「PowerCore+ 19000 PD」のUSBポートが使えるわけです。 「PowerCore+ 19000 PD」はビジネス向けに魅力のあるモデルですが、パソコンへの充電が目的なら、他社の45Wの高出力バッテリーも検討するべきです。

多くのデバイスを一気に充電可能

USBハブとして、USBメモリーやマウスなどをつなげられる

充電器はAtomシリーズが魅力的

新しいPD対応充電器「Atomシリーズ」が登場しています。売れ切れ続出なのが30WのPD対応で、ゴルフボールサイズの「PowerPort Atom PD 1」(3499円)です。PDに対応するスマホへの急速充電に最適ですが、パソコンにも充電可能です。45Wのパソコンでは充電速度が遅くなりますが、使わないときに接続していればいいでしょう。このサイズの充電器は少ないので、持ち歩きに最適です。 「PowerPort Atom PD 4」(9999円)は、パソコンを使うユーザーに取っては非常に魅力的なモデルです。合計最大100Wの出力が可能で、1つのUSB-Cポートからも100Wで出力できます。45WのACアダプターが付いているパソコンでも利用できるわけです。もちろん、スマホやタブレットへも充電可能です。 「PowerPort Atom PD 4」を1台用意すれば、MacBookとWindowsパソコン、iPhoneとiPadなど、合計4台の充電器として使えます。会社と自宅で機器を使う人は、どちらかに据え置いて利用すると便利でしょう。パソコン用のACアダプターを複数買わなくてもよい時代になったのです。

左が「PowerPort Atom PD 4」、右が「PowerPort Atom PD 1」

まとめ

まずは、手元のスマホやパソコンの急速充電規格をチェックしてください。PDに対応しているなら、充電器やバッテリーも対応品を選ぶことで、驚くほど高速な充電ができるようになります。 モバイルバッテリーは消耗品なので、少し古くなってきたら思い切って買い換えるのがおすすめです。使い込んで容量が減ってきているのに、いつまでも使っていると非効率です。また、古いバッテリーは発熱などの可能性もあるので注意が必要です。 構成・文:戸田覚 編集:アプリオ編集部