アプリの操作中、突然終了し強制的にホーム画面に戻されるトラブルが少なくありません。また、最近は「繰り返し停止しています」といったメッセージが表示されてアプリが落ちてしまう不具合も多発しています。 そこで本記事では、Androidスマホでアプリが勝手に終了してしまうときに考えられる原因の大まかな特定方法を解説。そのうえで、アプリ側に問題がある場合と端末側に問題がある場合、それぞれで試したい対処法を解説します。
アプリが強制終了する原因とは? 大まかな特定方法
終了した後に「繰り返し停止しています」が表示されるケースも 「アプリが開かない」「突然落ちる」「強制終了する」といった現象が起きたときは、まず以下の2点を確認しましょう。 あらかじめ原因を絞っておくと、その後の対応がスムーズになるはずです。
自身の端末・アプリだけに起きている不具合なのかを確認する
運営側で何らかのシステム障害やサーバーエラーが発生し、アプリが突然落ちたり、開けなくなったりするケースも少なくありません。 まれに、特定のアプリがスマホ全体に影響してアプリが強制終了してしまう場合もあります。実際、2021年3月23日には「WebView」と「Google Chrome」アプリの更新が原因で、LINEやYahoo!ニュースなど複数のアプリが強制終了する大規模な障害が発生しました。 まずは、強制終了のエラーが自分だけに生じているのか、他のユーザーにも生じているのかを確認しましょう。 — Google Japan (@googlejapan) March 23, 2021
他のユーザーにも障害が発生しているのか調べたいときは、Twitterの検索機能が便利です。 ブラウザの検索窓に「ツイッター検索」と入力すると「ツイッターの高度な検索」がヒットします。これをタップしてください。ちなみに、Twitterアカウントを持っていなくても問題ありません。
検索画面が表示されるので「次のキーワードのすべてを含む」もしくは「次のキーワードのいずれかを含む」の検索欄に「○○(アプリ名)繰り返し停止」などと入力して検索をかけてみます。 複数のユーザーが同じような不具合について同時に言及していたら、サーバー障害など何かしらの問題が起きていると判断できます。この場合、ユーザー側でできる対処法はないので、運営側の対応(アナウンス、復旧、アップデートの配信など)を待ってください。 一方で、他のユーザーからの報告が見つからなければ、自身の端末にインストールされているアプリやAndroidスマホに何かしらのトラブルが起きている可能性が高いと考えられるでしょう。 【Twitter】期間を指定して検索する方法──ユーザーや時間によるツイート絞り込み検索も
アプリとスマホ本体のどちらに問題がありそうかを推定する
続いて、アプリが落ちたときの状況を観察し、アプリとAndroidスマホ本体のどちらに問題がありそうかを探ります。 特定のアプリが頻繁に落ちてしまうようであればアプリ側に、アプリの種類にかかわらず落ちてしまう場合はスマホ本体に原因がありそうだと推測できます。 どちらに問題がありそうかを判断してから、以下の対処法に進みましょう。
特定のアプリに問題がありそうなときの対処法
特定のアプリだけが頻繁に落ちてしまうときに試したい対処法を紹介します。
アプリを再起動する
Androidの公式ヘルプにも明記されているように、アプリに突発的なトラブルが発生したときは、アプリを手動で終了して再び起動させる「再起動」が有効な手段の一つとなります。 アプリを終了するには(1)マルチタスク画面からおこなう方法と、(2)アプリ情報画面からおこなう方法の2通りがあります。 Android ヘルプ ただ、強制終了してしまう場合は、マルチタスク画面に上手く表示されない可能性があるので、(2)のアプリ情報画面からおこなうのがおすすめです。
ホーム画面で終了させたいアプリアイコンを長押しし、 [ i ]ボタンをタップ。各アプリの設定画面が表示されたら、[強制停止]を押してください。確認画面が表示されるので一読し、問題なければ[OK]ボタンをタップしましょう。 これでアプリが終了します。その後、終了したアプリを再度起動すれば、アプリの再起動は完了です。
アプリのアップデートを確認する
続いて確認したいのが、アップデートの有無です。アプリ内のバグが強制終了の原因である場合、最新バージョンにアップデートすることによって問題が解決するケースがあります。
アプリをアップデートするには「Playストア」アプリを開き、右上にあるアカウントボタンをタップします。
アップデート可能なアプリがある場合、「アップデート保留中」の一覧にアプリ名が表示されます。 アップデートしたいアプリの横にある[更新]ボタンをタップしましょう。すぐにアップデートが開始され、しばらくすると完了します。
アプリのキャッシュを削除する
実際にアップデートをした結果、アプリが「開けない」「落ちる」などの障害が発生したケースは過去にもありました。 アップデートによる不具合を回避したいなら、自動的にアップデートが適用される「自動更新」をオフにしておくのもひとつの手です。 — Twitter Japan (@TwitterJP) January 22, 2020 自動更新がオフになっていれば、口コミなど確認などをしたうえでアプリのアップデートを実行できます。 キャッシュとは、アプリの表示や読み込みを高速化するため一時的に保存されているデータのこと。キャッシュが蓄積されると、容量が圧迫されたり、アプリや端末の動作が不安定になるケースがあります。 LINEやTwitter、Instagramなどの利用頻度が高いアプリには、知らず知らずのうちに大量のキャッシュが溜め込まれているケースも少なくありません。強制終了が起きているアプリのキャッシュを削除することで、状態が改善するケースがあります。
ホーム画面で、キャッシュを削除したいアプリアイコンを長押しし、 [ i ]ボタンをタップ。
アプリ情報の画面が開いたら、[ストレージとキャッシュ]をタップ。続く画面で[キャッシュを削除]を押してください。これでキャッシュの削除は完了です。 LINEの容量を減らす、キャッシュ等のデータを削除する方法【iPhone/Android】
アプリを再インストールする
アプリのアップデートやキャッシュ削除をしても問題が解決しない場合は、アプリの再インストールが有効なケースもあります。 ただ、アプリのアンインストールにはリスクが伴うので注意が必要です。Instagram、Twitterなどログインを要するアプリは、一度アンインストールすると強制的にログアウトされてしまいます。スムーズに再ログインするために、各サービスのログインID(メールアドレス)やパスワードを一通り確認・記録しておくと安心でしょう。 また、アプリデータが消えてしまう場合も。たとえば、LINEはバックアップを取らずにアンインストールしてしまうと「トーク履歴」が消えてしまいます(アカウント情報や友達リストは消えない)。必ずバックアップを取得してからアンインストールをおこなってください。 LINEのトーク履歴をバックアップして引き継ぎ・復元する方法【2021年最新版】
ホーム画面で、アンインストールしたいアプリアイコンを長押しし、 [ i ]ボタンをタップ。
アプリ情報の画面が開いたら[アンインストール]を押します。確認画面で[OK]をタップすると、すぐにアンインストールが実行されます。 アプリのアンインストールが完了したら、「Google Play ストア」から再度アプリをインストールしましょう。 インスタグラムのアプリを削除(アンインストール)したらどうなる? 復元方法も解説
Androidスマホ本体に問題がありそうなときの対処法
特定のアプリに限らず、さまざまなアプリが頻繁に落ちてしまうときは、Androidスマホ本体に異常があるかもしれません。
Androidスマホを再起動する
端末の再起動は、スマホの調子が悪い時にできる手軽で効果的な方法のひとつです。手間も時間もかからないので、ひとまず試してみる価値はあるでしょう。
端末の側面にある電源ボタンを2~3秒間長押します。メニューが表示されるので、再起動ボタンをタップ。すぐに再起動が開始され、数秒ほどで端末が起動します。
ストレージ容量を確保する
内部ストレージはあらかじめ上限容量が決まっており、容量に余裕がなくなるとアプリが強制終了してしまう原因になることも。容量を多く使用しているアプリやファイルを確認し、端末から削除したり外部ストレージへ移動したりすることで、改善につながるかもしれません。
端末の「設定」を開き、メニューから[ストレージ]ないし[デバイスケア]をタップ。ここで、項目ごとに消費・占有しているストレージ容量が目安として表示されます。 さらに[ストレージを管理]をタップすると、Googleのファイル管理アプリ「Files by Google」に遷移し、ジャンクファイルや重複ファイル、使用していないアプリなど削除を把握できる仕組みです。
Android OSのバージョンを確認する
多くのアプリは最新のAndroid OSでの使用を想定し、最適化されています。そのため、古いバージョンのOSを使い続けていると、アプリが正常な動作をしなくなる可能性があります。
OSのバージョンは、端末の「設定」で[システム]→[システムアップデート]から確認・アップデートが可能です。 Android OSのアップデートをしばらくしていない心当たりがあれば、ひとまずチェックしてみることをおすすめします。