ドイツのセキュリティソフト第三者評価機関AV-TESTは、Android向けセキュリティアプリのマルウェア検出性能およびユーザビリティを検証した最新(2014年1-2月)の調査結果を公表した。

満点アプリは全部で10本

今回のテストでは、全30種類のセキュリティアプリが対象となった。プラットフォームはAndroid 4.3で行われた。

直近4週間のうちに収集された約2,200個のマルウェアをサンプルとして、その検出能力を評価した「Protection(保護)」、セキュリティアプリの使用がスマートフォンのシステム等へ与える影響を評価した「Usability(使いやすさ)」から構成され、それぞれ6.0点満点となっている。 また、盗難対策やセーフブラウジング、コールブロッカーなど、スキャン以外に何らかのセキュリティ機能を有するアプリには1.0点を加点(Features)する。クリーンなアプリをマルウェアと誤検出した場合には、Usabilityから減点される。

この中で最も重要な指標はProtectionと説明されているが、検出率100%でスコア6.0の評価を得たのは計14アプリ。うちUsabilityスコアも6.0点、Featuresでも1.0点を付与されている満点アプリは以下の10本だ。 ※アルファベット順。各ページには、テスト結果の詳細とGoogle Playへのリンクが用意されている。

Avira: Free Android Security Bitdefender: Mobile Security G Data: Internet Security Kingsoft: Mobile Security KSMobile: Clean Master KSMobile: CM Security McAfee: Mobile Security Qihoo: 360 Mobile Security Trend Micro: Mobile Security TrustGo: Mobile Security

なお、「Kaspersky: Internet Security」と「Symantec: Norton Mobile Security」の検出率は100%で、Protectionスコアも6.0点だったが、システムの速度にやや影響を与えたことにより、Usabilityでマイナスを受けている。同じく「AegisLab: Antivirus Premium」と「AhnLab: V3 Mobile」もProtectionスコアで6.0点ながら、クリーンアプリの誤検出でUsabilityの減点となり、満点には至らなかった。

アプリオ編集部としては、昨年同時期に行われたAV-TESTの調査でもトップに立っている「TrustGo: Mobile Security」を高く評価したい。日々進化・増加するマルウェアに対し、安定した検出力と使い勝手を提供し続けているといえるだろう。